ハチミツのQ&A



    ハチミツの採取方法


   まず巣箱の中のミツバチをおとなしくさせるためにくん煙器という道具で
   煙をかけます。巣箱の中の巣板と呼ばれる巣を取り出します。この中にハ
   チミツが詰まっています。次に巣板の表面についているみつ蓋をナイフ等
   で切り取り遠心分離器にかけます。こうして出来たミツを網でこすと皆さ
   んが食べているハチミツになります。


             


    花のミツがどうしてハチミツになるの?


   花のミツはそれだけでも甘いのですが、それだけではハチミツにはなりま
   せん。ハチミツはまず集めてきた花の蜜をミツバチの体温と羽を動かすこ
   とによって5倍〜10倍以上に濃縮します。そして頭にある分泌腺からだ
   す酵素によってぶどう糖と果糖という2種類の糖に花の蜜を分解します。


    ハチミツの糖類としての性質


   元来人が糖を利用するときは、単糖類としてでしか利用できません。これ
   は病院とかで栄養剤として点滴を受けるときにブドウ糖が使われるのはそ
   ういった理由からです。その点ハチミツは、ミツバチによってぶどう糖と
   果糖という2種類の単糖類に分解されており、人が食べたときに吸収しや
   すく、すぐにエネルギーとして利用できます。運動の前後にハチミツを食
   べると運動することによって失われたエネルギーをハチミツが補ってくれ
   るためエネルギー補給食品として最適です。


    ハチミツと砂糖はどう違うの?


   一般に同じ甘味料ということから砂糖とハチミツは同一視されがちですが、
   本当は全然違う食べ物です。ハチミツはぶどう糖と果糖の単糖が集まった
   もので、砂糖はぶどう糖と果糖が硬く結合した2糖類です。一見同じよう
   ですがハチミツがスムーズに消化・吸収されるのに比べて砂糖は、一旦単
   糖類に体内で分解しなければ消化・吸収できません。また、ハチミツには
   糖分のほかにはビタミン類やミネラル類が多数含まれています。特にミネ
   ラル類は色の濃い蜜には多少多く入っている傾向があります。こういった
   ことからハチミツは単なる甘味料ではなく健康食品である甘味料だといえ
   ます。





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